ある彼の死

2004年3月6日
彼は生まれてから一度も病院から出ることなく。
今日、この世を去りました。

去年の夏。
彼は心臓に障害を抱えてこの世に誕生しました。
一度の大きな手術。
彼は生きようとしました。
小さな小さな身体で。

その小さな小さな身体は、半年経っても生まれたときより大きくなることはなく。

だからきっと、彼が納められる棺はとてもとても小さなものになるでしょう。

私は彼に一度も会ったことがありません。
でも、とてもとても悲しいのです。

彼に会うのは今日が最初で最後。

無邪気に笑う彼のお兄ちゃんが、なお一層悲しさを醸し出すのかもしれません。

彼は何のために生まれてきたんだろう?
彼は何のために生きたんだろう?

生きることに意味があるのか?

今はただ、悲しいだけなのです。

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桜

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