離れて暮らすこと

2008年5月14日
それを口にしたのは私だった。
「仕事の都合」を理由に、彼は納得した。
もちろん、その理由は紛れもない真実で。

だけど今。
そのことを後悔している私がいる。

会社に告げた退職日。
それは会社の事情を十分に考慮したもので。
だからこそ、退職日までの期間は通常よりは長く設けてある。
でも、きっと、会社はそれに甘えてるんだろうな。
引継をする人が決まっていない業務も多い。
それをどうするのか。
上司からは何の指示もない。
それはそれでいい、とも思う。
どうせ、私はいなくなってしまうのだ。
その後の会社のことには、私は何も口を出せないのだから。
引継の事だって、会社の指示に従うしかないのだから。

後悔しているのは、何かあっても彼の傍にいられないことだ。
「離れている」という事実だ。
「話したいこと」はたくさんあるのに、何一つ話せていないことに気付く。

「仕事の都合」なんて持ち出さなければ良かった。
そう後悔しても遅いのだけれど。

彼の「どうせ退職日を引き伸ばされて、当初の予定通りになったよ」の言葉が胸に痛い。

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桜

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